先駆けとなった富山型デイサービス

富山のとある事業所から始まった

どのようにして誕生したか

どのようにして誕生したか

共生型サービスの先駆けとも言える富山型デイサービスの成り立ちをみていきましょう。富山県初の民間デイサービスとして1993年に開設したとある事業所が、富山型デイサービスの原型です。この事業所は3人の看護師によって運営されており、アットホームな雰囲気を大切にしながらケアが必要な人たちの在宅での生活を支援したいという思いからスタートしました。高齢者、未就学児、障害者などという枠組みを取っ払い、対象者を限定せずに受け入れることを方針としていましたが、当時はそれに適用する制度がなかったために国や自治体から補助金をもらうことができませんでした。そのため経営が苦しいときもありましたが、事業所の取り組みが周囲に徐々に知られるようになり、行政も手を差し伸べるようになりました。現在は補助金の対象となっています。そして、1993年に始まったこの事業所と同様の形態を持つ富山型デイサービスの数は、今では100件を超えています。

富山型デイサービスの特徴

富山型デイサービスの特徴として挙げられるのは、そのほとんどが小規模であり、民家を改装したものが多いという点です。利用者にとってのもうひとつの住居となるようにアットホームな雰囲気を重視し、リラックスして日常を過ごしてもらえるような作りとなっています。また、デイサービスに限らずショートステイを実施しているところもあります。メリットとしては、利用者が住み慣れた地域でサービスを受けられる点、規模が小さいので丁寧なケアの提供が可能である点、利用者同士の距離が縮まりやすい点、地域住民の福祉拠点となれる点、空き家対策としても有効である点などが挙げられます。

全国への普及を促す

平成30年4月から共生型サービスが開始しましたがまだまだ普及率は十分とは言えず、富山県以外で富山型デイサービスを始めようとして市役所に事業所開設の相談に行ったところ「高齢者と障害者をひとつの施設で受け入れることはできません」と言われてしまったという事業者も少なくありません。また、富山県の担当職員に県外の職員から「なぜ高齢者と障害者を同じ施設で受け入れることが可能なのか教えてほしい」という問い合わせがくることもあるようです。つまり、共生型サービスの制度理解が行政側で進んでおらず、それが事業所開設の妨げになっているのです。そのため富山県は国に対して、自治体や事業所に対する啓発の強化や共生型サービスを目指す事業所を対象にした人材育成研修などの支援充実を要望しています。

従来のサービスとどう違うのか?

  • 「多機能性」という「専門性」が必要

    共生型サービスを導入する場合、介護と障害福祉双方の知識やスキルが求められます。そのため、それぞれのニーズに対応する多機能性が求められます。そこで必要なのは、運営側が「サービスを提供するだけの存在」ではなく、「利用者と共に環境を作っていく存在」としての意識を持つことです。そのため、今までとは異なる専門性が求められます。

  • 先駆けとなった富山型デイサービス

    共生型サービスのモデルとも言えるのが富山型デイサービスです。1993年に富山県で設立したとある民間のデイサービスが起源で、高齢者や障害者などの枠組みで利用者を制限せず、ケアを必要とする人たちを幅広く受け入れました。今では多くの富山型デイサービスが県内に存在しており、同様の形態を持つ施設の普及が全国的に求められています。

介護と福祉に興味がある人必見!

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