共生型サービスで働く前に
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正しい情報の普及が求められている
共生型サービスを今よりもさらに広めるためには、正しい情報を普及して理解を促す必要があります。内容についての理解が薄いと、介護あるいは障害福祉の知識があっても、もう一方の知識がないことによる不安が大きくなりどうしても共生型サービスの導入に対して二の足を踏んでしまいます。共生型サービスを始めたことによりもう一方の分野にやりがいを感じ、そちらのほうが自分に向いていると気付くケースもあります。また、書類作成に関する部分でも誤解があるかもしれません。
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「多機能性」という「専門性」が必要
今までの制度は介護保険サービスと障害福祉サービスが縦割りになっていました。介護と福祉の人材はそれぞれの分野の専門家として知識やスキルを蓄えています。そのため、個別のサポートこそが正しい支援の形であるという考えが根強く残っています。しかし、共生型サービスの先駆けである富山型デイサービスはその枠組みを取っ払い、幅広く利用者を受け入れたことにより質の高いサービスの提供を実現しました。利用者を幅広く受け入れる多機能性と、それを効果的に運用する専門性が必要なのです。
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介護職の働き方のイメージ
共生型サービスで提供されるサービスは、ホームヘルプサービス・デイサービス・ショートステイの3つに大きく分けられます。介護保険と障害福祉サービスの事業所で、それぞれのサービスを相互に提供しているイメージです。小規模多機能型居宅介護と同じようなイメージですが、障害福祉サービス事業所からは提供できないサービスがあるので注意が必要です。ホームヘルプサービスとデイサービスは日勤が中心ですが、障害福祉サービスの重度訪問介護では夜勤のシフトが組まれることもあります。