注目したい取り組み例
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先駆けとなった富山型デイサービス
共生型サービスの先駆けとも言える富山型デイサービスについて紹介します。起源は1993年に看護師3人によって始めた事業所で、年齢や障害の有無で区別せずにケアが必要な人を受け入れる方針でスタートしました。当時はこういった運営をする事業所に対する補助はなく、経営が苦しい時期もあったようですが、その取り組みが注目されるようになり今では国からの補助を得ています。現在、富山型デイサービスは県内に100件以上存在しており、同様の形態で運営されるデイサービスの普及を促すための発信も行っています。
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大学生の存在が光る北海道での一例
近年、共生型福祉施設の設置を積極的に進めている北海道において、大学生が始めた事業が今では地域にとって欠かせない存在となっている例を紹介します。北海道の当別町で福祉大学に通う学生が始めた障害(児)者の一時預かりサービスが起源で、それが徐々に拡大し、卒業のタイミングでNPO法人を取得してからは様々な社会福祉事業を展開してきました。当別町のボランティアセンターと協力しながら、福祉の提供や地域住民の交流を促進しています。
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地域でのケアに力を入れる熊本県
地域での包括的なケアに力を入れている熊本県の取り組みを紹介します。「地域の縁がわづくり事業」と称して地域の社会福祉を後押ししています。気軽に地域住民が集える場所を作るために、廃校になった学校や空き店舗を活用した施設の改修費補助などを実施しています。また、農業を通じた障害者の雇用や地域住民の交流を実施し、地域共生社会を目指したアプローチを行っています。年々事業は拡大し、地域の縁がわとして認定されているところは500か所を越えています。